遠江と囲碁

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 囲碁の日本への伝来は従来不明とされているが、平安時代(七九四-一一八〇)には朝廷を中心に京都で行なわれ、しだいに拡がった。鎌倉時代(一一八〇-一三三三)には鎌倉武士および僧侶などの間で碁が盛んに打たれていた(『坐隠談叢』)ことから考えると、このころ遠江に入って来たものと思われる。