追贈大碁会

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 嘉永五年(一八五二)閏二月、源吉の嫡子山本源右衛門は父の二十七回忌にあたって、近国大家の出席を請い、源吉翁の追善を兼ね、追贈六段の披露会をもよおし六日から二十日までの十五日間におよぶ大碁会を開いた。このときその趣意書・源吉の碁譜・追贈六段の免許状および出席者名を版行して同好者に分けている。遠江はもちろん三河・駿河の同好者が一堂に集まったのは当時としては珍しい大碁会であったと思われる。次表はこのとき出席した有段者および主な人々を記したものである。

安政五年駿遠囲碁番付 部分(浜松市城北 塚本五郎氏蔵)

三沢村伊藤徳兵衛五段
浜松間野桂山有段者
名古屋加藤隆和五段
平尾村水野佐右衛門後二段
気賀村岩井半十郎後初段
中泉村青山宙平後初段
保六島村永井吉十後初段
西伝寺村西伝寺住職 
下飯田村武藤五太夫後二段
恒武村小栗武右衛門 
貴平村内藤弥市右衛門 
万斛村鈴木喜平治 
浜松本魚本称寺住職 
浜松明寿寺住職 
鈴木宗甫 
若森俊作 
伊藤太右衛門 
松下富次郎 
川上三郎兵衛