正月

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正月
 
初山 四日
 早朝持山へ行き、恵方へ向かって注連繩を張り、供餅などをして拝み、薪を一束刈りとって来る。
七草雑炊 七日
 朝七草雑炊を食べる。前夜神社の唱えごと「とうとの鳥が、日本の国へ、渡らぬ先に、七草なずなですととんとんとん」
しいと祭り 九日
 四所神社(当市滝沢町)。
鏡開き 十一日
 鏡餅を割り、煮て食べる。このとき他の一つの餅を天井につるして、六月一日に食べると、熱病にかからないという。
小正月 十五日
 松の割木に一年の月数、平年は十二月と書き、二本ずつ神前などに立てる。これを新木(にいぎ)という。
削り掛け 十五日
 「大の子小の子」といって、松の木で削り掛けを作り、早朝子供たち数人がこれを持ち、「大の子小の子嫁たたき、来年男の子を生むように」と大声に唱えながら歩く。
藪入り 十六日
 やどさがりともいう。嫁入した者や、他家へ雇われた者はこの日一日、主人から暇を頂いて実家に帰り、または物見遊山など自由に遊ぶ。
初えびす講 二十日
 朝古いえびすを雑煮でまつり、晩は新しいえびすをまつる。この日には、掛け魚を掛ける。
二十日正月 二十日
 二十日団子・二十日正月などといい、業を一日休む。家庭で行なわれる正月の行事は大体この日で終ることになる。子供たちの遊びは手毬・かるた・双六(すごろく)・追羽根・独楽などで、一日を楽しく遊ぶ。
管粥神事 二十八日
 秋葉社(当市三組町)。

削り掛け 大の子(浜松市西町)


浜松の凧揚げ(大正時代)(現和地山公園1)