十二月
神迎え 一日
神迎えをする。この日神棚とえびすへ毛芋を供える。
煤払い 十三日
この日を定日として、煤を払って大掃除をし、煤は地の神のうしろへ納め、その夜毛芋を食べる。
地の神祭り 十五日
新藁で地の神の屋根を葺き換え、赤飯を木の器に盛って献げる。
餅搗き(もちつき) 二十八日・三十日
正月用の餅を年末に搗く。鏡餅・のし餅・供え餅があり、二十九日はくもちといって嫌う。
年ごもり 大晦日(おおみそか)
天白社(当市上島町高貴神社)。
年越し 三十一日
大晦日と称え、家内中で年越蕎麦(そば)を食べる。これは翌年も無事に家運の長久であることを祈るためという。この夜、各寺々では百八の除夜の鐘をつく。(『浜名郡史』『引佐郡誌』『都田村郷土誌』『遠江積志村民俗誌』)。