目次
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近代編
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第二章 近代浜松の基礎
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第一節 浜松県から静岡県へ
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第一項 浜松地方諸領の推移
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静岡藩と浜松
社会不安と一揆
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【笠井一揆】しかし、領主交代によるこのような地方行政機関改変の不安定のせいもあってか、それに天竜川出水被害による民心の動揺もともなって二年十一月には笠井村方面で乱妨人およそ六百人が「百姓一揆打壊騒動」をおこし、笠井村(二軒)・中野町村(二軒)・木舟村(一軒)・新原村(三軒)・長嶋村(二軒)・宮口村(三軒)が「打倒」され、三年二月には中泉方面(現磐田市)で「五拾ヶ村之百姓一揆騒動をおこし」ている(「松坂春英雑記」『浜松市史史料編五』)。