浜松県設置 浜松県庁

11 ~ 11 / 729ページ
 【四年十一月】明治四年七月十四日、廃藩置県により静岡藩と堀江藩はそれぞれ県と改称されたが、同年十一月十五日に両県とも廃され、遠江国一円を管理する浜松県と駿河国を管理する静岡県が設置された(九頁表参照)。静岡県より浜松県への引渡しは十二月二十二日、元堀江県より浜松県への引渡しは翌五年二月五日に行なわれた。浜松県庁(本庁)は浜松郡方役所をそのまま転用し、郡方役所の役人もほとんどがそのまま浜松県庁に引渡された。【職制】県の中央職制は庶務課(戸籍・貫属・社寺・駅逓徴兵・職務・記録・文書・学事の九係)・聴訟課(記録・聴訟・断獄・監獄の四係)・租税課(統計・地税・雑税・勧業提防・地券・官林の七係)・出納課(日算・統計・営繕の三係)の四課よりなっていた。

浜松県庁