浜松県廃止

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 浜松県を廃止するという流説が立ったのは、明治六年の秋であった。これは額田県が愛知県に合併されたためにおきた噂で、県は「無根之流説」で「当県ニ於テ決而右様廃合之御沙汰可有之儀ニ無之」と布告を出している。【九年八月】しかし、やがて流説は事実となって全国的に県の分合が行なわれた明治九年(一八七六)の八月二十一日に浜松県は廃止となり、遠江国は静岡県に合併された。