静岡県時代 浜松警察署 浜松分署

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 浜松県が静岡県に併合となり静岡県時代に入ると、名称や制度(聴訟課は廃止された)や区域(たとえば第一大区は第十二大区と改称された)も改正され、警察制度もようやく充実してきた。【県警出張所 十年一月】静岡県浜松支庁(浜松高町、のちに長上敷知浜名郡役所となる)内には県警察の第五出張所(最初第四出張所と称した)が配置されたが、明治十年一月の内務省乙第五号達により第五出張所は二月に浜松警察署(第一次)と改称された。このとき屯所も分署と改称され、浜松屯所は浜松分署となった。

浜松警察署新築費寄付感謝状

 郡制が実施(十二年)されると郡役所内にあった浜松警察署は移転することとなり、伝馬町に木造一部二階建の新庁舎に移った(第二次)。ときに十三年十一月で建築費は一般の献金千円、国庫補助が五百円余で、白州(しらす)や撃剣場などがあった。このとき浜松分署も廃止となりその持場区域などすべてが浜松警察署の直轄となった。
 
【分署 交番所】明治十七年に浜松警察署(定員三二名)管内には笠井・新所・気賀に分署があり、掛塚・舞坂・白須賀・三ケ日に交番所があった。なお派出所が浜松宿の東端の向宿村と北隅の和合(わごう)村にあった(『浜松警察の百年』)。