【延陵の剛腹】『井上延陵翁伝』(昭和十一年、東京都杉並区、佐藤松野著)によると「このとき用地を三日を出ずして買収し、藩庁で藩役人に疏水工事を上裁を経ず着工するは独断なりと咎められると、井上は『疏水工事とは余は関知せず、田畝を買うて大圍地を造り、船舶を浮べて風光を賞せん』とするのみ、『しかるを上裁とは何ぞや』と論じおそるゝ色なし。大久保一翁のとりなしで許可を得た」とその剛腹を述べ、「四民歓喜し」てこの工事を「一年たらずで竣工した」と井上の功をたたえている。
| 浜松県官員 |
| 宮原 廉 |
| 新溝鑿就小船通 |
| 両岸長堤伏翠龍 |
| 十五橋頭晩潮上 |
| 満帆明月入浜松 |
| 鼠来 |
| 新しき畳の上や飛ぶ稲子 |
| 花好 |
| むしろ帆に陽炎の立つ井の田川 |
| 風外 |
| ひき舟に添ふ陽炎や井の田川 |