建白要旨

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 【通船】建白書の要旨は①「浜松宿は通船無之運送之失費人力之煩雑難渋」が多いので、浜松七軒町から入野村まで開鑿して小船を通ずる。【開路】②気賀宿は浜名湖上航路の要地であるから信州への通路を開く。【人家取立】③三方原は「凡三里程人家無之、大道之北ハ平原、南ハ松原にて不都合のみならず、間々盗賊之難に逢候者も有之、難渋之場所ニ有之候間、右之中江人家取立候ハゝ、諸人を救助し、往々ハ荒蕪之地を起し、弥増繁之地と可相成と思ふ。」と「通船」「開路」「人家取立」の三点を建白し、「通船」はかねて計画中の下堀村(現在当市天王町)庄屋平左衛門、「開路」は忰半十郎の意見を徴されるよう「人家取立」すなわち三方原開拓は私が尽力する、というものであった。