目次
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近代編
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第二章 近代浜松の基礎
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第二節 殖産興業と地域の開発
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第三項 金原明善と治山治水
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植林と製材
瀬尻御料林
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1 瀬尻(せじり)御料林 明善が植林候補地として瀬尻官有林をえらび農商務省に「官林改良御委託願」を提出し、その許可をうけたのは明治十八年で、直ちに長上(ながかみ)郡平口村で苗作りをはじめ、翌十九年春より植林に着手した。瀬尻山中に事務所をおき篠原村出身の鈴木信一を主任に任じてその経営にあたらしめ、献植が終った二十二年には委託期間十五年をまたず返納し施業の実をあげた。