2 天竜運輸会社 二十六年十二月、金原明善・平野又十郎・村越伊平らによって、和田村半場(当市材木町)に設立された。この会社は二十五年九月に、天竜川の「木材其他ノ貨物鉄道便ヲ以テ迅速安全」に運輸営業の目的をもって、発起人金原明善・野口組小松正一・掛塚村掛塚商船会社平野又十郎の三人によって創立された㊣天竜運輸会社の後身である。三十一年七月一日天竜川駅が開業すると駅前(和田村橋羽)へ移った。木材のみならず天竜川上流の鉱石(古河鉱業久根鉱山)・洋紙(王子製紙の気田、中部分工場)の輸送にもあたり、大正初年には貨物取扱高年間四十五万トン、労役者延べ七万二千人の運輸会社となった。【日通支店】昭和二十年に一駅一店の国策によって日本通運株式会社に合併され日通天竜川支店となって現在にいたっている。