目次
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近代編
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第二章 近代浜松の基礎
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第四節 社会と文化
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第三項 士族と平民
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侍屋敷と町人町
[侍屋敷と町人町]
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「浜松町別戸数調」は明治十年ごろ浜松宿に属した町村に命じて、町村別に士族平民の数、家数、戸主名、職業などを調査提出させた文書を一括したものである。町村によって記載の形式も異なり、また戸主名が重出したり、同一職と思われる職名にも表記に差異があったり必ずしも正確といいがたいが、それを考慮においても明治十年を中心とした浜松宿勢を知るにはこれよりほかなく唯一無二の資料といってよい。以下、これについてその大要を述べよう(一三五頁表参照)。