目につく職業

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 目につく職業を拾ってみると、
 
 【渡世】渡世には、風呂(一九戸以下同じ)煙草(一八)質商(一六)書籍(五)刀剣(三)人力車(三)唐物(二)計量売捌尺度製造(二)牛肉(一)石炭(一)糸車(一)郵便取扱(一、伝馬町)などがある。
 
 【職】職には、髪結(一四)鼈甲(一三)錺(一一)水嚢(五)筬(五)鋳物鋳掛(四)塗師(三)櫛(三)白銀(二)縫箔(二)提灯(二)人形(二)刀研(二)印判(二)煙草刻(二)竹籠(二)焼継(二)轆轤(二)鍬柄(二)蒔絵(一)髢(かもじ)(一)鬟(もとどり)(一)井戸掘(一)合羽(一)三味線(一)鞘(一)鞍(一)矢(一)水鉄砲(一)仏師(一)玉根懸(一)碓(一)と多様である。
 
 【稼】稼では、車力(九)按摩(七)針治(四)飛脚(二)軍談師(二)車夫(一)角力(一)などがある。
 
 【その他】その他に、医師(一四)僧(八)神官(二)俳優(二)歌三味線指南(二)瞽女(二)遊芸指南(一)時計師(一)会社(一、伝馬町)などがある。しかし、官員・巡査・教員については記載がない。以上は職業の概観であるが、つぎに当時の浜松各町の特色を概述することとする。