平版印刷

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 平版印刷の開始も早かった。これは浜松塩町の渡辺安次郎が明治十年ごろに印刷機を購入し、石版職人を招いて、銅版に捨版を刻り輪郭を石板石に転写印刷して女子に着色させたのが創まりで、数年後には多色の版をつくり、重ね刷の商標や点描式多色製版印刷をした。その作品に三十二年浜松尋常高等小学校で開かれた「東海実業区五県聯合五二会品評会会場図」がある(『静岡県印刷文化史』)。

東海実業区五県聯合五二会品評会会場図