目次
/
近代編
/
第二章 近代浜松の基礎
/
第四節 社会と文化
/
第八項 明治前期の宗教
/
教派神道
世直し運動
174 ~ 174 / 729ページ
右の記事からもうかがえるように、幕末期から近代にかけて成長した多くの民衆宗教のうち、いわゆる「世直し」「世直り」というような社会変革の主張は、丸山教と天理教に顕著であったとみられている。丸山教の隆盛は、明治十年代後半の経済不況下で、農民の救済運動が宗教的な幻想の形態をとって現われたものと考えられる。