憲法発布 衆議院選挙

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 明治二十二年二月十一日、紀元節を卜して明治憲法すなわち「大日本帝国憲法」が公布され、浜松でも五社神社境内で官民合同の記念式典が行なわれ、大勢の町民が参列してその成立を祝った。【二十三年】続いて二十三年七月一日に第一回衆議院議員の選挙が挙行された。しかし選挙権を与えられたのは国民総人口の約一%(満二十五歳以上の男子で直接国税一五円以上納入者)にしか過ぎなかった。政府対政党の争いが激しかった時代だったので異状の緊張裡にこの選挙を迎えた。