遠州人の気象と銀行

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 【浜松が中心】その中心は浜松であったが、これは「本州(遠州)ノ財利ト自立ノ精神ノ富有ナル凡勧業ヤ興業ヤ結社ヤ既ネ駿人ニ先鞭ヲ着ケ」(明治十六年『旧浜松県再建之議』建白書)とあるように遠州の経済力とその人士の積極進取の気質に拠ることが多かったとみるべきであろう。
 つぎにその発達の経過を追って、明治初期の国立銀行・銀行類似会社より明治後期の私立銀行へと順に述べてみよう。