銀行類似会社の衰退

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 こうして、銀行類似会社は明治三十四年までに浜松付近で十七行、遠江三十四行のうちの半分に達し、これは静岡県下総数六十三のうちの三割に当っていた。しかし、このような銀行類似会社も所詮は金融機関の整わない明治初期の過渡期的な存在で、やがて時勢に押されて普通銀行に姿を変えたり、また他の銀行に合併されたり、また解散したりして姿を消していったのである。