忍冬酒

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 【成子 神谷家】忍冬酒 浜松成子町の神谷家の製造(現在はない)。伝えによると、神谷の先祖は三河国神谷村の住人で徳川家康に従い浜松に居住し、成子町に居を構へて忍冬酒を製造、家康に献上した。慶長元年四月家康より来国俊の太刀一口、金五枚、居住地を拝領し、酒株の許可を得、徳川時代より浜松の名物として知られた。製造法は慶長二年に神谷弥平の仕入書に拠るという。大正末の生産額年約二百石、価額五万六千円に達している。