漆工

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 漆器工 蒔絵(まきえ)の名人として東京の秋山某・塗師山岡徳三・研谷栄次・色漆の井上為山があった。【市川安吉】この人たちは明治二十八年田町椀安(わんやす)こと市川安吉(霊雲)が漆器製造を創めるため招いた職人たちであった。ついで大矢米年も招かれて来浜し一時は年額四、五万円に及んだが、資金や販路の拡張の面でも意のごとくならず、貿易向製品に移ったがまもなく縮少した。