[農産物の推移]

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明治前半期の農業は、すでに商品作物として綿の栽培や養蚕など行なわれていた江戸時代の延長(『浜松市史二』参照)にすぎず、わずかに三方原の百里園(前述、第二章第二節第二項)の茶の生産の開始などがあるに過ぎなかった。
 
(表)明治24年 敷知長上両郡農事統計
農家戸数戸数20,348戸
専業11,417戸(56%)
兼業8,931戸(44%)
1戸当り耕地総数5反9畝
2反7畝(46%)
3反2畝(54%)
農業者総数42,065人
自作10,353人(25%)
自小作27,751人(61%)
小作5,961人(14%)
自小作地反別総数13,607町
6,656町(49%)
6,951町(51%)
自作地総数8,979町
4,263町(47%)
4,716町(53%)
小作地総数4,628町
2,393町(52%)
2,235町(48%)

(明治27年『静岡県統計書』より作製)