蚕糸業組合 蚕業組合

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 【二十六年】蚕糸業取締規例に基づき敷知・長上・浜名・引佐・麁玉の五郡連合の蚕糸業組合が創設されたのが明治十九年(一八八六)で、その後斯業の発達にともなって各郡別に独立をみるにいたり、浜松地方では明治二十六年に浜名郡蚕業組合の設立をみるにいたった。これはのち法の改正により大正二年(一九一三)浜名郡浜松市蚕糸同業組合となって、伝習・講習(都田・和地・河輪・積志・神久呂・飯田・北庄内・新津・芳川・白脇)等が主な事業であった。
 また重要物産同業組合法(三十三年)に基づき、県下に蚕種同業組合が結成され(三十六年)、その浜松支部が浜名郡農業事務所内におかれた。
 下表は大正二年の浜名郡各村の養蚕戸数と産額である。
 
(表)大正2年 浜名郡養蚕戸数・産額
町村名戸数産額
市野村3500石
富塚村17710760貫
篠原村4251801石
三方原村1888〃
積志村4301301〃
曳馬村720〃
和田村44311〃
河輪村2101196〃
飯田村36218〃
吉野村18147〃
中野町村125180〃
蒲村285〃
天王村299〃
五島村150866〃
南庄内村1166〃
神久呂村3401662〃
入野村549〃
笠井町451289〃