御料地箇所は敷知・長上両郡で八百八十八か所になり、反別七千九百六十七反、三方原が中心であった。
御料地を管理する御料局静岡支庁浜松出張所は浜松町大字高にあった。これは最初は三方原出張所として長上郡平貴村平口(現在浜北市)に置かれたが、二十五年敷知郡曳馬村一本杉(現在当市萩丘)に移して二十九年七月御料局静岡支庁浜松出張所と改称、同年十一月浜松町大字紺屋の善正寺に移し、翌三十年大字高に庁舎を新築して移ったものである。御料局はのちに帝室林野局と改称されたが、浜松市・浜名郡・磐田郡の一部を管理することになり、大正十年静岡支所が廃せられると、帝室林野局名古屋支局浜松出張所となった。現在の浜松営林署(昭和二十九年和地山に移る)はその後身である。