目次
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第三章 町制の施行と浜松町の発展
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第四節 社会と交通
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第三項 交通機関
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乗合馬車の発達と自転車の普及
人力車
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近距離用の簡便な乗物としての人力車も、浜松駅ができると駅前には常時十数台がたむろし、市民の足として親しまれるようになった。ゴム輪が使用されたのは四十四年ごろであったという。運賃は三十一年には一里が十五銭で、駅から元城の小学校まで七銭でこのころが全盛時代であった(『東海実業区五県聯合五二会品評会会場之図』)。大正四年には駅から市役所(利町)へ十銭内外、浜松中学校へ十六銭以内であった。