目次
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第三章 町制の施行と浜松町の発展
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第四節 社会と交通
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第六項 浜松の災害
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明治後半期の大火事
田町火事
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右の二火災につづき明治二十年代には、田町と江間殿小路を火元とする二火災があった。【二十七年】前者は二十七年七月十二日午後一時、田(南側)五四番地あたりより出火。東南風のため北側に燃え移り西方に延焼したが、漸く南西風となって風力俄かに加わり、東方へ吹き煽り火勢猛烈であった。この日は炎熱灼くがごとく消防の困難は名状すべからず、西は南側六二番地・北側一三二番地、東は南側三七番地・北側一五二番地で消し止め午後五時頃鎮火。戸数北側二十戸南側二十六戸計四十六戸であった。