目次
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第三章 町制の施行と浜松町の発展
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第四節 社会と交通
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第六項 浜松の災害
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明治後半期の大火事
高町火事
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明治三十年以後にも大火が三回あった。【三十四年】その一回目は三十四年五月二十日の高町の火災で、同町一〇四番から午後一時四十分に出火、西南の烈風に煽られ数日来の旱天のため猛火となり、午後二時三十分に二十一戸を全焼して鎮火した。消防組の出動は迅速だったが、同町は各戸の井戸の深さがみな十間有余で、水量も乏しくポンプの用水となすに足らず、屋外搬出の家財も大半延焼したという。