【子守学級】前者は就学奨励となって現われ、浜松地方での子守学級(浜松市立入野小学校『さなる百年』)の設立、三方原学校の例でみるように皆就学校への浜松県よりの就学優良旗下付(『浜名郡三方原村誌』)など、その例であった(浜松学校の就学率については前述)。就学率が向上し、ことに義務教育の年限が四十年に六か年に延長されると、教員の不足が問題となり、教員養成には応急措置として四十一年浜松中学校に正教員養成所が併設され(三五名収容、一年四か月で廃止)、郡立として准教員養成所(浜松成子町法林寺、のちに西来院境内へ移る)が設立され、これは四十三年以降浜名郡教育会によって続けられた(『浜名郡誌』)。