教員

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 【花井先生】永年勤続の教員に花井楊五郎・鈴木覚馬(後述)・加藤孫平(後述)・菅沼岩蔵(渋江保に英語を学び、著書に『初等英文典』明治二十七年刊がある)などがあり親しまれた。ことに花井楊五郎は士族出身の軍人で、教練を担当し「雷の如く畏れられ」たが「之れが為学校内の風紀が保たれた面が著し」く、生徒からは厳父のごとく敬慕され、転任の噂が立つとその反対の同盟休校事件がおきるほどで(三十八年)、ビスマルクと仇名され、「名物の硬骨先生」であった(『浜松北高等学校八十年史』)。