小林清親

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 小林清親は通称勝次郎(士族、大正四年十一月没、六十九歳)。維新のさい新居勤番組に配せられ、明治二年十二月表鷲津の佐藤庄次郎方に仮寓した。ときに二十四歳、四人扶持であったが、生活のために母ひとりを残し居合(いあい)抜きの興業にも加わったという。新居南屋敷七四五に新しく長屋ができるとそこへ移り、三年に鷲津の藤田きぬを迎えたがまもなく離婚し、六年上京したと伝えられている。きぬはその後豊橋に住み城東郡横須賀の大渕村(現在小笠郡大須賀町)で死去したという。