吉田冠三

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 浜松地方の人形芝居の師匠としては、吉田冠三が知られている。冠三は江戸末期の人形遣い、大阪彦六座長辰五郎の実子で放浪のあげく、浜松新町八四の朝比奈善八方の控家に住み、池田村などに人形を教え明治三十六年五月、五社小路で没したという(七十四歳、墓蓮華寺。久野仙雨『吉田冠三』)。