四代五代市長 都市問題 市機構改革

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 【渡辺素夫】竹山市長が大正九年三月二十四日満期退職となると、迎えられて渡辺素夫(熊本県出身、元治元年生、元警察官、明治四十四年榛原郡長、その後田方・浜名郡長を経て浜松市長となる、鴨江町住、昭和十四年六月十五日没、七十六歳)が市長に就任した。「輸入市長」といわれた渡辺は昭和三年八月退職まで二期にわたり浜松市長を勤めた。浜松が工業都市として発達した時代で、そのため都市としての問題がつぎつぎと起り、渡辺市政はこれらの解決に迫られることが多かった。市の機構改革もその一つで、市の有給吏員は市制施行このかた書記・書記補・技手を合わせ三十二名の規定であったが、大正十年三月には規定を改め主事を置いて課長に充て、主事以下書記・書記補・技手・技手補を通じて定員五十名と定め、便宜に雇員をおくことにした。【都市計画】また新しく都市計画課を別に置き科学的な総合計画を立てさせることにした。ついで同年十二月末日には市吏員新配置を施行した。すなわち第一課 庶務 戸籍(議事・会計)(主事一名、書記五名、書記補七名、消防技手一名) 第二課 学務 兵事(主事一名、書記三名、書記補三名) 第三課 税務 地理(家屋)(主事一名、書記八名、書記補九名) 第四課 土木 勧業 衛生(主事一名、書記三名、書記補一名、技手三名、技手補二名、掃除監督兼書記一名、掃除巡視五名) 都市計画課 (課長一名、書記一名、技手一名) 収入役附属(書記補二名)。十四年には飲料水の不足と不良化に対処するため水道課を独立させ、十二月には内記・庶務・土木・学務社会・衛生産業・兵事戸籍・税務地理・徴税・会計・都市計画・水道の十一課となっていった。

渡辺素夫