耕地整理

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 耕地整理もまた都市計画事業の一環であった。市街地の周囲に拡がる農地(耕地)は、整理してその完全な利用をはかるとともに将来の市街地としての構想を立てるためにも、耕地整理の施行が急がれたのであった。市は土地所有者に対し経費の十分の四は市税より補助を受けられる耕地整理組合の設立を奨励した。整理完成のさいは道幅三十六尺・二十四尺・十八尺の三階級の道路が約四十間又は六十間の間隔をもって格子型に配列される計画であった。しかし実際問題となってみると馬込耕地整理組合のように地元住民の受益者負担金や住宅移転について紛糾を生じたところもあったが、追々と進捗し市の都市計画事業推行の基礎的役割を果したのであった。
 
(表)耕地整理組合
1浜松北部耕地整理組合
①大正11.6 ②野口・八幡・元浜・上池川・中沢 ③80町歩 ④22万円 ⑤274人 ⑥3か年
2浜松東部耕地整理組合
①大正12.6 ②相生・佐藤・天神・中島・領家・向宿・名塚・木戸 ③191町歩 ④35万円 ⑤457人 ⑥3か年
3浜松市馬込耕地整理組合
①大正13.1 ②馬込の一部 ③5町歩 ④2.5万円 ⑤48人 ⑥2か年
4浜松西南部耕地整理組合
①大正13.12 ②浅田・森田・東伊場の一部・海老塚の一部 ③105町歩 ④30万円 ⑤375人 ⑥3か年
5浜松西北部耕地整理組合
①大正14.10 ②上池川の一部・中沢の一部・和地山 ③30町歩 ④14万円 ⑤47人 ⑥2か年

①設立認可年月 ②整理地域 ③間隔配列
④経費市費 ⑤組合員数 ⑥予定期年