目次
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第四章 市制の施行と進む近代化
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第一節 市政の動き
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第二項 市政の展開
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渡辺市政より中村市政へ
市会
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【自治会 戊辰会】昭和三年、渡辺市長の任期満了の八月が近づくと、新市長には市民よりの市長選出の声が高く、市会を構成する両政党の自治会(政友会派)も戊辰(ぼしん)会(民政会派)もともに後任市長の物色に奔走した。もっとも井上剛一・高柳覚太郎といった市会の長老たちの間には渡辺市長と政策協定を結びその留任を認めるという動きがないわけではなかったが、情勢を察した渡辺市長は七月に引退の声明を発表してしまった。