目次
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第四章 市制の施行と進む近代化
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第二節 近代産業の発達
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第一項 商業
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商業地域の指定と買物圏の拡大
昭和の商店街
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昭和六年に都市計画法が定まると、「浜松駅前及市ノ中心部連尺付近一帯ハ、現在商業ノ最モ殷賑ナル集団地ニシテ、又元浜町付近及栄町鴨江町ノ各一部ノ地ニ相当商店街ヲ形成シ将来益々発展スルノ傾向ヲ察知セラレシヲ以テ商業区域ト定ムべク」として、駅前及市の中心部連尺付近一帯は商業地域に指定となった。【元浜町 栄町】元浜町付近はこの地域が全国産業博覧会々場であったこと、また栄町・鴨江町は裁判所・警察署・遊廓の移転によることが商店街化の原因の一つであった。【板屋町】ついで昭和十一年四月には都市計画事業街路国道筋の改築に伴なって板屋町・新町・松江町の商業的発達が著しいとして、その沿道筋が商業地域として追加された。【砂山町】また駅南の砂山町(砂山銀座の愛称で呼ばれた)が新興の商店街として発展するのもこのころであった。
伝馬町四つ角より見た鍛冶町通り(明治末期)
連尺町四つ角より見た神明通り(昭和初期)
田町通り(昭和初期)