【創立年代】会社の創立年代は明治時代の三十三社(金融関係八、織物関係一八)に対し、大正時代(大正十三年まで)には百九十五社となっており(大正十五年発行『浜松市史』)、その数も大正五年の九十四社が昭和十五年には四百十一社になっている。【種別】また会社種別は昭和十五年に株式会社が百五十二、合資会社百七十七、合名会社七十七、有限会社五である。【営業内容】会社の営業内容は、大正十三年に二百四十六社のうち織物関係が九十二社の三十七%と最も多く、つぎに日用品製造販売が四十五社とつづいている。
別掲は町別の会社数とその図表である(次頁図及び左表)。これをみると、都市計画指定の商業地域に会社が多いがこれは商社・商店が多数を占めているためであり、馬込川東岸地帯や駅南地帯に多いのは織物やこれに関係した会社が発達しているためである(遠州織物の項参照)。
(表)浜松市内町別会社表(大正13年)
町名 | 会社数 (繊維関係会社数) |
板屋町 | 25(11) |
田町 | 22(11) |
鍛冶町 | 16(4) |
砂山町 | 14(2) |
木戸町 | 12(6) |
馬込町 | 10(9) |
東田町 | 10(4) |
伝馬町 | 10(0) |
新町 | 7(4) |
旭町 | 7(0) |
常盤町 | 7(2) |
肴町 | 6(0) |
北田町 | 6(0) |
中沢町 | 6(4) |
千歳町 | 6(0) |
森田町 | 5(3) |
海老塚町 | 5(2) |
佐藤町 | 5(4) |
船越町 | 4(3) |
龍禅寺町 | 4(3) |
菅原町 | 4(3) |
連尺町 | 4(0) |
大工町 | 4(0) |
中島町 | 4(3) |
寺島町 | 3(1) |
元目町 | 3(2) |
元魚町 | 3(0) |
神明町 | 3(0) |
鴨江町 | 3(0) |
元城町 | 2(0) |
池町 | 2(1) |
尾張町 | 2(0) |
元浜町 | 2(1) |
紺屋町 | 2(1) |
利町 | 2(0) |
名残町 | 2(1) |
旅籠町 | 2(1) |
成子町 | 2(1) |
東伊場町 | 2(1) |
天神町 | 2(2) |
松江町 | 1(0) |
野口町 | 1(1) |
栄町 | 1(0) |
亀山町 | 1(0) |
相生町 | 1(0) |
浅田町 | 1(1) |
計 | 246(92) |
浜松市内町別会社数(大正13年)