浜松駅貨物

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 【移入 移出】三八四・五頁表は大正期における浜松駅の貨物の集散状況であるが、浜松の商工業の発達につれ、移入に於て綿糸・石炭・木材・セメント・砂糖・金属・機械等が、移出に於て綿布・綿糸・木材・砂糖(氷砂糖等)が増加している。
 
(表)浜松駅貨物移出調
(大正期)
品名大正4大正13
tt
甘藷1,1241,650
野菜1,6393,755
生果1,025
生姜2,048296
落花生2,243413
製茶1,007896
砂糖1,9837,647
1,074
葉烟草4,988779
刻烟草7822,816
1,6753,811
綿糸9042,232
綿布6,32516,864
煉瓦2,285328
畳表841,347
木材1958,605
石灰1,240358
楽器2841,108
容器2,129
鉱石62,444
人造肥料1,566
鉄・鋼2,394
機械2,317
その他29,493

 
(表)浜松駅貨物移入調
(大正期)
品名大正4大正10
tt
5,52913,371
1,5721,302
大豆1,5922,883
生果1,641
1,7221,980
砂糖3,44712,102
和酒9862,404
鮮魚7752,256
塩干魚1861,347
葉烟草1,5842,953
小麦粉6814,011
1,200
綿花1,697
綿糸5,87819,355
和洋紙1,533
石炭21,09840,959
木材2,42029,726
セメント6142,835
薬品2,362
石油1,1302,092
容器2,406
石材1,9341,819
豆粕肥料5,55210,248
人造肥料2,0722,143
其他肥料1,8726,359
鉄・鋼3,372
機械1,314
鉄器2,234
飼料1,989
その他260,119

【昭和恐慌】物価は第一次世界大戦によって上昇が著しく、米騒動を引き起こし(本章第三節第一項参照)、続く昭和の恐慌は物価の下落と労働賃銭低下の助長となった。減給が行なわれ失業者の続出となって「自力更生」が叫ばれたのもこの時代であった。【満州事変】満州事変以後は軍需景気による変則的な好況時代を迎えたが、その反面にインフレーションは物価と賃銭の高騰を煽り(昭和十一年より十九年の間に小売値段は二倍になったという)、国民は生活に苦しむことになった。
 
(表)物価
種別単価大正4大正13
1石11.6537.97
大豆9.8719.96
清酒39.5076.00
醤油17.5048.00
味噌一貫匁2880
1石5.008.60
白砂糖(中)100斤23.0028.11
鶏卵1貫1.903.50
綿糸(16)1梱318.70320.58
晒木綿1反4291

 
(表)賃銭
種別大正4大正13昭和4昭和10
大工(日)65270280180
左官(日)70280280180
石工(日)70280
指物(日)65240
鍛冶(日)70240
畳製造(日)60250
下駄製造(日)70155
傘製造(日)150
洋服仕立(日)80180
庭師(日)70270
日雇人夫200135100
806580
機械女工130
楽器工286
紡績女工12010367