浜松商品陳列所(浜松町経営で浜松物産陳列館と称したが大正三年八月より浜松商業会議所の無償交付をうけ浜松商品標本陳列所と呼んだのを大正七年三月改称)にはおよそ四十種の商品を陳列したが、大正十三年十月廃止となった。その後、昭和四年伝馬町の旧浜松警察署の旧庁舎(現在の商工会議所敷地)を利用して、市経営の浜松市商品陳列所が開所した。そして昭和十年その隣接地に浜松市商工会議所が建築されると、両者相俟って地方産業の紹介に力を尽したが、十六年七月に陳列所は閉鎖され、二十年六月の空襲によって焼失した(『浜松商工会議所六十年史』)。その他に浜松銀行集会所も商工団体の一つで、大正十五年二月栄町に創立された。
浜松市商品陳列所