事変景気

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 昭和六年に満州事変がはじまると浜松地方の工業界は明治時代に発達した織物及び三大会社中心の工業生産の形態を色濃く残しながらも、機械工業の台頭となり、やがて工作機械などの生産が行なわれるようになっていった。そしてこれには鉄道省浜松工場(前述、第三章第一節第二項)の近代的な機関車生産技術や、大正時代にはじまる織機製作等の工作機械の自家製造技術が貢献することが多かった。
 つぎに昭和期に入って発展した①機械工業②楽器工業③化学工業等について述べよう。