浜松商人の進出

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 【遠陽市場】この笠井市(いち)へ、浜松商人たちが進出をしたのは明治二十三年十月であった。その位置は笠井村の地続きの豊西村の地籍に属する地で、笠井街道に沿って棟割長屋建の家屋を構えた。東側に二十四戸、西側に十六戸の合計四十戸、これを遠陽(えんよう)市場と名づけた。このうち木綿商人(太物商)は鈴木初蔵(浜松)・松島照七郎(常光)・小島屋伊三郎・川合磯次郎・馬塚啓三郎(以上三名浜松)・竹内幸平(石田)・島屋長平・高木喜六郎(以上二名浜松)の八戸を占めていた。