硫化染料の導入

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 明治三十六年に硫化染料が輸入され、その採否について論議を招くと、遠江織物同業組合は日本形染株式会社と協議し、静岡県工業試験場浜松分場(明治三十九年に浜名郡天神町村馬込に設立)に研究を委嘱、その結果四十年十二月に西遠染色株式会社(社長安間与平治)を水洗の便のよい馬込川岸(馬込町)に創立し、黒及び紺の硫化染の指定工場とした。そののち龍西染色株式会社(小池村)・浜名染色株式会社をも指定工場とし、大正時代には十七工場を数えるにいたった。