浜松地方では高村栄蔵が八王子の染織講習所でともに学んだ吉田亀寿から技術を習得してコール天を織り出したのが早い、といわれる(中村精『開発』)が、本格的な生産は大正元年に寺田松三郎が浜松大字浅田でコール天工場をはじめたのが最初とされている。【福田町】福田町が多数の中小業者の経営集団であるのに対し、浜松は少数の比較的大規模工場による生産というのが特色であった。