全国一の生産地

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 大正以後は生産の伸びが著しく、昭和八年には全国の別珍コール天の生産高の八十三%は遠州地方で占めている。業者の組合は、遠州輸出綿織物工業組合の天竜社(福田地方を中心とした別珍コール天業者の工業組合)と永久社(天竜川以西で浜松が中心)とがあり、生産品目においても相違があった。
 
(表)天鴦絨生産における遠州織物の地位
年次全国遠州地方遠州の比
昭和520,687,918m13,060,653m
7,224,627円4,659,960円64.5%
昭和838,004,743m31,998,956m
14,136,119円11,780,367円83.3%

(『静岡県別珍コール天工業調査書』)