富塚耕地整理組合

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 大正後期には、浜松市が都市計画事業の一環として耕地整理事業(三か年計画)に着手し五つの耕地整理組合を設けて農地利用の改善をはかった(前述)。ここで、昭和初年に実施された耕地整理の一例として浜名郡富塚村(現浜松市)の場合について述べてみよう(昭和七年刊『富塚村誌』)。富塚耕地整理組合は昭和二年十二月設立認可(組合長、青木銀蔵)、三年五月工事に着手、六年三月完了した。施行前の総面積は七十五町六畝二十四歩、施行後のそれは八十五町一反九畝七歩であった。その工事費(前頁①表)と成果(前頁②表)を表示して参考に資したい。
 
(表)富塚村の耕地整理 ①工事費(予算)
第一次工事第二次工事総計
設計変更前設計変更後
工事費道路費5,900円
水路費1,394
河川費31,090
橋梁費4,719
その他
小計104,240円83銭40,952円46,230円
事務費4,000. 003,1003,100
予備費1,759. 171,4541,670
総計110,000円45,506円51,000円161,000円

 
(表)富塚村の耕地整理 ②整理により得られる利益計算表
等級別整理前整理後
面積反当り利益合計面積反当り利益合計
上田135反41円54銭5607円90銭169反57円07銭9644円83銭
一毛作二毛作
中田33724.208155.4040430.1012160.40
一毛作二毛作
下田2039.631890.7210121.722193.72
一毛作二毛作
総計15654円0223998円95

差引利益金8,344円93銭