目次
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第四章 市制の施行と進む近代化
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第三節 社会運動
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第一項 米騒動
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市内を暴れる群衆
[市内を暴れる群衆]
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大正七年、インフレによる物価騰貴が社会不安を誘発し、米騒動が全国各地に勃発した。最初はこの年の七月二十三日に、富山県新川郡魚津町の漁村の婦人たちが米の県外積出しを阻止しようと海岸に集まったのがきっかけで起ったといわれているが、この報が伝わると堰を切ったように全国に騒動が起り、八月九日には京都と名古屋に、十一日大阪、十二日神戸、十三日東京・静岡と飛火して十四日にはついに浜松へも波及してきた。