目次
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第四章 市制の施行と進む近代化
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第三節 社会運動
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第二項 労働運動と小作争議
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労働組合の誕生と鈴木織機争議
争議団検挙
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これに対し争議団は二月十二日宮本甚七らに調停を依頼したが承諾されず、会社側は争議団との交渉の一切の権を弁護士村松茂友に依頼し直接交渉拒絶の挙に出た。調停の手ずるを失った争議団側は示威運動の手段に出たが、警備の警官隊との衝突をおこし、ついに六十余名の検挙者を出すにいたり、深刻な事態となった。