交渉経過

472 ~ 473 / 729ページ
 この間の事情を『日本楽器(浜松)争議関係資料』(静岡県社会問題研究所発行)によると、
 四月二十三日 社長は職工代表三名と非公式に会見、①背後に動く団体と絶縁すること②嘆願書は一応撤回すること③会社は職工の待遇改善につき充分な用意があることを申入れた。二十四日 市内八幡町の浜松合同労組北部支部事務所に職工各部代表百余名が集合、会社からの申入れを中心に善後策を協議した。【評議会の主張】その際、名古屋から応援にきた評議会中部支部の家田春雄の主張により、嘆願書提出当時のままの態度で臨むことを決定した。二十五日 午前、職工代表後藤兼太郎他六名は天野社長・林支配人・山葉工場長・小竹監査役らと会見。会社側の背後団体と手を切らない限り要求には応じられないとの強硬態度に、職工側は更に協議することを約した。