目次
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第四章 市制の施行と進む近代化
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第三節 社会運動
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第二項 労働運動と小作争議
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日楽争議
争議団指導部検挙
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こうして七月下旬頃には争議指導の中心的幹部が次第に検束され、二十九日には三田村四郎・南喜一がアジト(秘密指導部)で検束され、争議団はどうすることもできない状態に陥ち入った。
この混乱のさなか、七月三十日には伊東知事が来浜し、県の林田工場課長・坂本地方課長・小竹日楽監査役・天野社長らと会見し、争議団側に添田案を容認するよう指示した。