①浜松・笠井間 大正七年に笠井自動車株式会社が営業を開始し(大正九年『小倉家文書』、使用のシボレー車は三七〇〇円だったという)、ついで十年には乗合自動車会社の設立をみたというが、いずれも詳細は明らかでない(『笠井郷土の俤』)。本格的な運行の開始は十二年四月八木橋周助(青森県出身)による「笠井自動車商会」が設立されてからである。八木橋は「使用車はフォード二台、浜松・笠井間の料金は五十銭ぐらい、普通の自動車を改造した車なので乗客も六人から八人、もちろん車掌もなくお客が手をあげればどこからでも乗せた」(『遠州鉄道二十年史』)と語っている。
浜松笠井間乗合自動車のりば
乗合自動車の運行状況表
注○浜松・笠井・鹿島間の距離・時間は記載なし
○浜松・金指・井伊谷間は距離・賃金・時間すべて記載なし
○浜松・堀江間の距離2.5哩はあきらかに誤りであるが、そのままとした。