目次
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第四章 市制の施行と進む近代化
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第五節 教育機関の拡充と社会教育の進展
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第二項 中等教育
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浜松第二中学校の創立
中学入学希望者激増 第二中学校の創立
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大正に入り中学入学希望者が急増し、八年には浜松中学校の入学競争率は県下最高の四・〇八倍に達し入学難の緩和は市民の強い要望であった。その要望に添い十二年十一月創立と定まり、翌年四月開校をみたのが静岡県立浜松第二中学校(浜松西高等学校の前身)であった(このとき浜松中学校は浜松第一中学校と改称した)。所在地浜松市伊場西(現在西伊場町)で校地八千坪、西山の丘陵にある校舎は「銀くもりなき大洋や東天耀う芙蓉峰を望み」と校歌にあるように風光もうつくしく、また郷土の国学者賀茂真淵の生誕地にも近く、教育環境にめぐまれた勝地に位置していた(『浜松西高五十年のあゆみ』)。教育目標を徳育・知育・体育の円満な発達におき、実力の養成に力を注ぎ、浜松第一中学校に優るとも劣らない校風の樹立に力が注がれた。
(表)浜松市内の中学校(昭和16年)
校名
所在地
修業年限
職員数
学級数
生徒数
年
人
人
総数
2
―
67
33
1,743
県立浜松第一中学校
広沢町
5
40
21
1,099
県立浜松第二中学校
西伊場町
5
27
12
644